シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるKeppel DC Reitを見ていきたいと思います。
基本情報
銘柄名
Keppel DC Reit (ティッカー AJBU)
株価
SGD2.56 (2021年9月11日時点) 2021年下落率 △8.24%
株価は2020年10月にSGD3.04をピークに下落しており、2021年の現時点で年初来8.24%下落と苦戦しております。この銘柄はシンガポールリート唯一のデータセンターに特化したポートフォリオとなっております。2021年は株価自体は芳しくありませんが、長期的に見て成長性があると思い現時点でも保有しております。
決算月
12月
配当情報
1株当たり配当額
SGD0.04924 (FY2021-2Q) SGD0.0917 (FY2020) SGD0.0761 (FY2019)
配当利回り
3.96% (FY2021) 3.26% (FY2020) 2.71% (FY2019)
シンガポールリートの中では高配当とは言えませんが、データーセンターという長期的に成長が見込まれるセクターの為安心して保有できるように思います。
配当支給月
3、9、10月 (2021年実績)
日本では半期での配当支給が多いですが、シンガポールリートでは四半期支給の銘柄も多数あります。この銘柄は基本的に半期での配当がメインですが、利益が見込み以上に発生する場合には臨時で配当を実施する事もあります。その結果配当スケジュールを見ると規則性がないような配当スケジュールになっております。
ポートフォリオ情報
ポートフォリオ内訳
データセンター19 (シンガポール6、マレーシア1、オーストラリア4、イギリス2、オランダ2、アイルランド2、 イタリア1、ドイツ2)
ここまでデータセンターに特化している銘柄はシンガポールリートには他にはありません。そもそもデータセンターを保有している銘柄自体も少ないです。今後も継続的な伸びが期待できるデータセンターに投資が出来るというのがこの銘柄の一番のメリットではないでしょうか。
ポートフォリオ占有率
98.0% (2021年6月実績)
Gearing
36.7% (2021年6月実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールリートにおいてはGearginの上限は50%と設定されておりますので、36.7%は余裕があり、非常に健全な財務状況と言えます。
業績推移
売上、利益、一株当たり配当額は堅調に推移しております。近年、新規のデータセンターの取得も実施しており、規模の拡大を図っています。今後も引き続き堅調な推移を期待することが出来ます。
コメント
Keppel DC Reitはデータセンターを多数保有するシンガポールリートです。
保有する国も複数に分散されているためカントリーリスクも低いと思います。現在株価の伸びは芳しくありませんが、業績・成長性は今のところ不安はありません。長期的に保有すれば値上りと配当の両取りが出来る銘柄の一つではないかと思います。
コメント