シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるAscott Residence Trustを見ていきたいと思います。
<基本情報>
【銘柄名】 Ascott Residence Trust (ティッカー HMN)
【株価】 SGD1.30 (2020年2月20日時点) 2020年上昇率 △2.3%
最近はコロナウイルスの影響もあって株価は伸び悩んでおります。とはいえ業績が安定しており一時的に下がったとしても長期的には堅調に推移していく事を見込んでおり、ポートフォリオの一部に加えております。
【1株当たり配当額】 SGD0.116 (2019年実績)
【配当利回り】 8.70% (2019年実績)
配当利回り8.7%というのはシンガポールリートの中でも非常に高い水準です。近年一株当たり配当自体の伸びもそこまでないため今後株価が上昇していけば配当利回りは下がることが予想されます。株価自体の推移を見ても上がったり下がったりを繰り返しているため値上がりの主体としてポートフォリオを組むというよりは、配当を見込んでポートフォリオの一部に組み込むくらいがちょうどいいように思います。
【配当支給月】 2、8月 (2019年実績)
【決算期】 12月末
[ポートフォリオ] サービスアパートメント及びホテル87 (アジアパシフィック68.2%、ヨーロッパ19.4%、アメリカ12.4%) (2019年12月時点)
幅広いエリアのサービスアパートメント及びホテルを保有しております。観光関連の為景気の悪化がダイレクトに影響してくる業種かと思います。そのため私としてはポートフォリオの小さい割合で配当目的で保有するというスタンスをとっています。
[Gearing] 33.6% (2019年実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールの規定では上限は45%であり、まだまだ余力を残しております。個人的には35%くらいまでで安定して運用してもらって規模の拡大と共に他人資本を投入して規模の拡大を図ってほしいと思っています。
[直近5年業績推移]
売上、利益ともに大きな伸びはないものの安定して推移しています。一株当たり配当額については新株発行等もあり推移をみると上下しておりますが、業績自体は安定しているため大きな懸念はないかと思います。
[コメント]
Ascott Residence Trustは世界中のサービスアパートメント及びホテルを保有しているシンガポールリートです。2020年に入り、コロナウイルスの影響で株価は低迷気味ですが、高配当銘柄ですので押し目を少しずつ拾っていければと思っております。引き続き安定した業績及び配当を期待しています。
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