シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるIREIT Globalを見ていきたいと思います。
基本情報
銘柄名
IREIT Global (ティッカー UD1U)
株価
SGD0.64 (2021年10月15日時点) 2021年上昇率 +0.7%
株価は割と上下が激しいです。2020年はコロナウイルスの影響もあり安定したオフィスリートが人気化し、株価の上昇が起こっております。ヨーロッパのオフィスを保有しているリートが珍しいのでリスク分散としては良いかと思います。
決算月
12月末
1株当たり配当額
€0.0159 (FY2021-2Q) SGD0.0359 (FY2020) SGD0.0337 (FY2019)
配当利回り
4.00% (FY2021-2Q) 8.76% (FY2020) 7.36% (FY2019)
配当利回りは7-8%台という事でシンガポールリートの中でも高配当の分類になります。長期的に見て業績が安定しているためこの水準の配当が見込まれているのは非常に優秀かと思います。
配当支給月
3、8月 (2020年実績)
ポートフォリオ情報
ポートフォリオ内訳
オフィス 9 (ドイツ5、スペイン4) (2021年6月時点)
シンガポールリートの中では珍しいヨーロッパのオフィスを保有しております。ポートフォリオのリスク分散という事でポートフォリオの一部に組み込んでも良いかもしれません。
ポートフォリオ占有率
99.6% (2021年6月実績)
Gearing
34.8% (2021年6月実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールリートにおいてはGearginの上限は50%と設定されておりますので、34.8%は余裕があり、非常に健全な財務状況と言えます。
業績推移
売上、利益、ともに大きな伸びはないものの安定して推移しております。コロナショック後もそこまで業績に影響がなかったいように思います。
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IREIT Globalはシンガポールリートの中では珍しく、ヨーロッパのオフィスに特化している銘柄です。業績推移をみる限り、急成長を期待できるというたぐいの銘柄ではありませんが、2020年は8%を超えるは高配当であり業績も安定しているため、株価が下がった場合にはポートフォリオの一部に加えることを検討してみてはいかがでしょうか。
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