シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるManulife US Real Estate Investment Trustを見ていきたいと思います。
<基本情報>
【銘柄名】 Manulife US Real Estate Investment Trust (ティッカー BTOU)
【株価】 USD 0.74 (2020年3月16日時点) 2020年変動率 △30.0%
株価は上下幅が大きく、昨今のコロナ影響により過去最低株価を記録しております。それにしても売られすぎている感はありますが状況の見通しが見えないためなかなか手が出しにくいレベルの下落です。
【1株当たり配当額】 USD0.076 (2019年実績)
【配当利回り】 10.79% (2019年実績)
シンガポールリートの中ではかなりの高利回りです。コロナ影響による大幅下落により10%を超える配当利回りとなっております。
【配当支給月】 3、7、9、11月 (2019年実績)
シンガポールリートのメリットとしては四半期の配当が実施される銘柄が多数あるという事です。日本だと半期毎の配当実施が多い中、シンガポールリートではこの銘柄のように四半期での配当実施名型も多く、定期的に配当を受け取れるというのはメリットかと思います。
【決算期】 12月末
[ポートフォリオ] オフィス 9 (アメリカ 9) (2019年12月時点)
アメリカに複数のオフィスビルを保有しております。アメリカ経済自体は今後も引き続き堅調に推移していく事が見込まれるため当シンガポールリートも安定した収益を生み出していけるのではないでしょうか。
[ポートフォリオ占有率] 95.8% (2019年実績)
[Gearing] 37.7% (2019年実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールの規定では上限は45%であり、まだまだ余力を残しております。個人的には35%くらいまでで安定して運用してもらって規模の拡大と共に他人資本を投入して規模の拡大を図ってほしいと思っています。
[直近4年業績推移]
売上、利益、一株当たり配当ともに堅調に推移しています。今後も引き続き業績は伸び続けていくと予測されますが、コロナ影響がどれほどなのか注視する必要があります。
[コメント]
Manulife US Real Estate Investment Trustはアメリカ国内に複数のオフィスを保有するシンガポールリートです。当リートの業績を見ても分かるように非常に成長性が高いです。アメリカ経済が今後も世界をけん引していく可能性が高いことを考えるとアメリカオフィスは引き続き高い需要が継続していく事が予測できます。
業績の割に株価の上下が大きいため押し目は買いという姿勢でいいかもしれません、私が利用しているStandard Charterd Singaporeで取り扱っていないのが残念です。
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