シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるMapletree North Asia Commercial Trust を見ていきたいと思います。
<基本情報>
【銘柄名】 Mapletree North Asia Commercial Trust (ティッカー RW0U)
【株価】 SGD0.74 (2020年3月19日時点) 2020年変動率 △36%
当リートは定期的に押し目を作りながら確実に上昇を続けておりましたが、今回のコロナショックにより大幅に売られています。現時点の株価は上場来最安値となっております。
【1株当たり配当額】 SGD0.078(2019年実績)
【配当利回り】 7.85% (2019年実績)
シンガポールリートの中では高配当の分類に入るかと思います。
【配当支給月】 2,5,8,11月 (2019年実績)
シンガポールリートの特徴として、この銘柄のように四半期で配当を実施している銘柄が多々あるという事です。定期的に配当が入ってくると保有している側としても長期的に持っておくモチベーションにもつながってくるかと思います。
【決算期】 3月末
[ポートフォリオ] 商業施設 9 (日本 6、中国 2、香港 1) (2019年12月時点)
保有物件数としては日本が一番多くなっておりますが、資産価格としては香港56%、中国31%、日本13%となっております。
[ポートフォリオ占有率] 96.3% (2019年実績)
[Gearing] 37.1% (2019年実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールの規定では上限は45%であり、まだまだ余力を残しております。個人的には35%くらいまでで安定して運用してもらって規模の拡大と共に他人資本を投入して規模の拡大を図ってほしいと思っています。
[直近5年業績推移]
売上、利益、一株当たり配当額ともに順調に推移しておりましたが、今回のコロナウイルスの影響で2020年3月期は苦戦しております。Gross Revenueについては2019年4月~12月の9か月間で前年比8.9%下落となっております。
[コメント]
Mapletree North Asia Commercial Trust は日本、中国及び香港に商業施設を保有しているシンガポールリートです。特に資産規模の大きい中国及び香港についてはコロナウイルスの影響をもろに受けており、業績及び株価共に低迷気味です。コロナウイルスの終息が見えてこない中引き続き注視が必要です。
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