シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるSabana Reit を見ていきたいと思います。
<基本情報>
【銘柄名】 Sabana Reit (ティッカー M1GU)
【株価】 SGD0.28 (2020年4月9日時点) 2020年変動率 △40%
当リートは2013年をピークに株価は大幅に下落しております。今回のコロナショックにより大幅に下落。上場来最低値にて推移しております。
【1株当たり配当額】 SGD0.029(2019年実績)
【配当利回り】 10.35% (2019年実績)
シンガポールリートの中では高配当の分類に入るかと思いますが投資に値するかどうかは業績を見てしっかりと見極める必要があります。また、コロナショックでの株価下落影響も大きいため注視が必要です。
【配当支給月】 2,5,8、11月 (2019年実績)
シンガポールリートの特徴として、この銘柄のように四半期で配当を実施している銘柄が多々あるという事です。定期的に配当が入ってくると保有している側としても長期的に持っておくモチベーションにもつながってくるかと思います。
【決算期】 12月末
[ポートフォリオ] 産業施設、物流施設 18 (シンガポール 18) (2019年12月時点)
[ポートフォリオ占有率] 75.4% (2019年実績)
ポートフォリオ占有率はこの一年で82.4%→75.4%と大幅に低下しております。ここの改善をしないと業績の良化は見込めません。
[Gearing] 31.1% (2019年実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールの規定では上限は45%であり、まだまだ余力を残しております。個人的には35%くらいまでで安定して運用してもらって規模の拡大と共に他人資本を投入して規模の拡大を図ってほしいと思っています。
[直近5年業績推移]
売上、利益、一株当たり配当額とも直近5年で右肩下がりです。2019年12月期も保有物件のパフォーマンスの低下により前年を下回る結果となっております。
[コメント]
Sabana Reitはシンガポールに産業施設や物流施設を保有するシンガポールリートです。業績はなかなか厳しく、一つの要因が占有率に低さです。今回のコロナショックの影響がどれほどあるのかをしっかりと見極める必要があります。
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