シンガポール経理マンです。
今回はAsiaOneでシンガポールリートに関する記事がありましたのでご紹介します。
2020年3月26日付で『Which S-REIT could face a cashflow problem?』という記事がありました。
オリジナル記事のURLは以下ですので気になる方は見てみてください。
記事を簡単にサマリーすると以下の通りです。
この2週間はシンガポールリートにとって悪夢だった。ほとんどの銘柄は売られ、時価総額は50%以上失われた。
・値幅を狙ってる投資家は損失が膨らみ売却を余儀なくされた。
Covid-19により世界経済は大幅に減速、多くのREITは短期的には乗り切れるが困難に直面するものもあるかもしれない。
・Rent Feeの未払いによりキャッシュフローの問題に直面するかもしれない。それにより保有物件の売却、資金の追加調達が必要になるかもしれない。。
・高利息でテナントからの支払いベースで負債が多くなりがちなREITはキャッシュフローのリスクが高まりやすい。(シンガポールでは負債と資産の比率が45%が上限)
・特にテナント料に集中してるのはFirst reit、EC world reit,、Elite Commercial REITである。
・Gearingが高いのもキャッシュフローのリスクが高くなる。ESR-REIT、Cache Logistics Trust、Ascendas REITが高い。Gearingの高い場合は市場から資金を調達する可能性が高くなる。それは既存の株主の希薄化を意味する。
・インタレストカバレッジレシオ(企業の金利負担能力)か低いREITは賃貸収入が下がった場合に利息をカバーできなくなりキャッシュフローのリスクが高くなる。ESR-REIT、EC World REIT、Ascendas India Trustが高い。
・今まで挙げたReitに関して賃料デフォルトに直面するかは分からない。現時点で賃料デフォルトが起こったと言う発表したREITはない。Reitからの発表に関して注目する必要がある。
今回キャッシュフロー状況を判断する項目として、『テナント収入にどれくらい偏っているか』『Gearingが高いかどうか』『インタレストカバレッジレシオが高いかどうか』という3項目がありました。
記事に挙げられている銘柄は記者の嗜好が満載に入ってる気がしますが。。笑
この観点で見ていくのはいいかもしれません。
別記事でそれぞれの項目について銘柄比較していきたいと思います。
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