シンガポール経理マンです。
今回は保有銘柄であるMapletree Industrial Trustが決算発表をしましたので内容を見ていきたいと思います。
直近3ヶ月の業績(2020年1月~3月)
Gross revenue 前年比 +3%
Net property income 前年比 +3.2%
一株当たり配当額 前年比 ▲7.5%
Covid-19の影響をもろに受けている直近三ヶ月の業績は前年比上振れでしたので非常に優秀です。しかし、一株当たりの配当額については前年から7.5%下落しております。今回シンガポール政府の対策により利益の分配期限を通常の決算後3ヶ月から12ヶ月へと延長しておりますので今後のキャッシュインパクトを考えての結果かと思います。
会計年度の業績(2019年4月~2020年3月)
Gross revenue 前年比 +7.9%
Net property income 前年比 +10.5%
一株当たり配当額 前年比 +0.7%
通期の業績については非常にいい感じに伸びていると思います。一株当たりの配当額がほぼ前年と同水準になっているのは第4四半期の配当金額を落としていることが要因です。一時的に配当額は伸び悩みますが業績が良好の為、引き続き保有していく事にします。
貸借対照表
Total assets 前年比+12.6%
Total liabilities 前年比+4.4%
Net assets attributable to Unitholders 前年比+16.8%
Net asset value per Unit 前年比+7.3%
資産価格が増加しており、一株当たり純資産額も順調に伸びていると思います。
負債状況
Aggregate leverage ratio 37.6% (2019年12月時点 34.1%)
レバレッジ規制は今回のCovid-19の影響を考慮して従来の45%から50%に緩和されましたのでまだまだ余力を残しています。
ポートフォリオ状況
下記決算資料からの抜粋です。
前回の決算発表から大きな変化はありません。シンガポールリートの中では珍しくデータセンタをポートフォリオの30%くらいを占めているのが特徴です。
ポートフォリオの占有率は90.7%となっており前回から0.2%改善されております。
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決算内容は良好でした。Covid-19の影響により配当が減ってしまうのは残念ですが、業績自体は良いため今後も引き続き保有していきたいと思います。
なお、こちらの銘柄は以下で分析を行っているのでよかったら参考にしてみてください。
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