シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールリートの一つであるFirst Real Estate Investment Trust を見ていきたいと思います。
<基本情報>
【銘柄名】 First Real Estate Investment Trust (ティッカー AW9U)
【株価】 SGD0.78 (2020年4月22日時点) 2020年変動率 △22%
当リートは上場以来右肩上がりで推移していましたが、2018年より業績伸び悩みもあり下落。今回のコロナショックを受けさらに下落をしております。
【1株当たり配当額】 SGD0.086(2019年実績)
【配当利回り】 11.02% (2019年実績)
シンガポールリートの中ではかなりの高配当の分類に入るかと思います。コロナショックでの株価下落影響も大きいため注視が必要です。
【配当支給月】 2,5,9,12月 (2019年実績)
シンガポールリートの特徴として、この銘柄のように四半期で配当を実施している銘柄が多々あるという事です。定期的に配当が入ってくると保有している側としても長期的に持っておくモチベーションにもつながってくるかと思います。
【決算期】 12月末
[ポートフォリオ] 医療施設 20 (インドネシア 16、シンガポール 3、韓国 1) (2019年12月時点)
[ポートフォリオ占有率] 100% (2019年実績)
[Gearing] 34.5% (2019年実績)
Gearingとはいわゆる「負債比率」や「レバレッジ比率」であり、自己資本に対する他人資本の比率です。シンガポールの規定では上限は45%であり、まだまだ余力を残しております。個人的には35%くらいまでで安定して運用してもらって規模の拡大と共に他人資本を投入して規模の拡大を図ってほしいと思っています。
[直近5年業績推移]
売上、利益、一株当たり配当額とも2017年12月期までは順調に推移しておりましたが、2019年12月期は前年割れの着地となっています。長期的に見ると業績は安定していると言えます。
[コメント]
First Real Estate Investment Trust はインドネシア、シンガポール、韓国に医療施設を保有するシンガポールリートです。ポートフォリオの全てが医療施設という事でそれほど景気には左右されないのではと思います。今回のコロナショックのようの環境下でも医療施設は安定して稼働していると思うのですが、株価自体は下降気味です。コロナショックでどれほど業績にインパクトがあるのか注目です。
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