シンガポール経理マンです。
今回は保有銘柄であるMapletree Commercial Trustが決算発表をしましたので内容を見ていきたいと思います。
直近3ヶ月の業績(2020年1月~3月)
Gross revenue 前年比 +12.8%
Net property income 前年比 +12.6%
一株当たり配当額 前年比 ▲60.6%
Covid-19の影響は非常に大きいですが、前年と比較して保有物件が増えていることにより業績は伸びています。一方でVivo Cityなど大型商業施設は現在休業状態であると共に、テナントに対して家賃のサポートをしていることもあり業績へのインパクトは大きいです。その結果一株当たり配当額は大幅に減額しております。
会計年度の業績(2019年4月~2020年3月)
Gross revenue 前年比 +8.8%
Net property income 前年比 +8.7%
一株当たり配当額 前年比 ▲12.7%
前述した通り保有物件の増加により収益自体は増加しているものの通年で見ても一株当たりの配当額は大幅に減少しております。配当金を一つのキーにしていますので非常に厳しいですが、当銘柄自体に問題はないと思っておりますので引き続き保有していくつもりです。
貸借対照表
Total assets 前年比+26.8%
Total liabilities 前年比+29.5%
Net assets attributable to Unitholders 前年比+25.3%
Net asset value per Unit 前年比+9.3%
保有物件の追加もあり資産価格は増加しております。その結果一株当たり純資産額も順調に伸びています。
負債状況
Aggregate leverage ratio 33.3% (2019年12月時点 33.4%)
レバレッジ規制は今回のCovid-19の影響を考慮して従来の45%から50%に緩和されましたのでまだまだ余力を残しています。
ポートフォリオ状況
下記決算資料からの抜粋です。
前回の決算発表から大きな変化はありません。シンガポールにて大規模な商業施設、ビジネスオフィスを保有しております。特にVivoCityは観光客にも非常人気が高いです。
ポートフォリオの占有率は97.1%となっており前回から1.2%悪化しております。
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決算内容は良好でした。Covid-19の影響により配当が減ってしまうのは残念ですが、業績自体は良いため今後も引き続き保有していきたいと思います。
なお、こちらの銘柄は以下で分析を行っているのでよかったら参考にしてみてください。
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