シンガポール経理マンです。
今回はシンガポールの大手銀行であるDBS Bankがシンガポールリートのストレスチェックのレポートを公表しましたので内容を見てみましたので共有します。
2020年5月11日付けで『The next big test for S-REITs』という記事内でのレポートは取得できます。
オリジナル記事のURLは以下ですので気になる方は見てみてください。
こちらのレポートでは以下の6つの項目でストレスチェックを実施しております。

要約すると以下の通りです。
1.Gearginが安定して35%を下回っているか(Geargingが低ければ低いほど財務安全性が高い)
2.ICR(Interest coverage ratio)がFY20において2.5倍以上かどうか(ICRが高いほど財務安全性が高い)
3.EBIT(税前利益に支払利息を加算し、受取利息を減産して算定した数値)が75%減少した場合のICRが1.5以上かどうか
4.資産価値が15%減価したと想定した場合のGearingが40%以下かどうか
5.直近水準の配当を実施するために短期借り入れを実施した場合にGearingが40%以下かどうか
6.現在の株価がNAV(Net Asset Value)を下回っているか、或いは資産価値減額を加味した場合のNAVを下回っているか
上記の項目でチェックした結果がこちらです。


6項目すべてにクリアしたのはSPH REITとPrime US REITだけでした。
ちなみに保有銘柄を見ていくと5項目クリアが4銘柄、4項目クリアが2銘柄、3項目クリアが2銘柄、2項目クリアが1銘柄でした。
今までこういった観点で保有銘柄を見ていなかったため勉強になりました。現在のようにビジネスにとって非常に厳しい中でも生き残れるかどうかは財務体質がキーになっていますのでこの辺りも保有するかどうかの参考にしていきたいと思います。
コメント